京都旅行より 洛南

泉涌寺「せんにゅうじ」

京都駅から見て南側 東福寺近くに建つ大きなお寺
皇族ゆかりのお寺であり「御寺」とも呼ばれている。
気持ちのいい森林と数々の塔頭 襖絵や庭園が
すばらしい 御座所など見ごたえもあり!
泉涌寺についてまとめてみました。

泉涌寺
泉涌寺(仏殿)











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泉涌寺「せんにゅうじ」の場所
(京都駅から見て南側)


泉涌寺「せんにゅうじ」とは
弘法大師が開いた草庵がはじまりといわれている

  もとは弘法大師がこの地に草庵を開いたことがはじまりと
いわれている。法輪寺といわれていた。
月輪大師が伽藍を建てる。
1226年に月輪大師が伽藍を建てた。
一部から水が涌き出ていたことから
泉涌寺という名前になったといわれている。
仏殿には月輪大師の像が見られる。
皇族ゆかりのお寺である。
皇族とのゆかりも深く 天皇の御葬儀が行われたこともある。
御座所など格式の高さを感じることもできる。
御寺「みてら」とも呼ばれている。


霊明殿
(歴代天皇の御尊牌が奉祀されている)



泉涌寺の魅力
襖絵

個人的な意見ではあるが
泉涌寺と聞けば まず印象的なのが御座殿の襖絵である。
各部屋にそれぞれ異なる趣の襖絵が描かれ
小さな部屋ながらも広大な世界を造り上げていた。





泉涌寺「せんにゅうじ」へ行くには?
JR京都駅から見て南側 東福寺駅に近く場所はいい。
市バスでも行けるし 駐車場もある。


鉄道(JR 京阪電鉄)を利用
東福寺駅から歩いて15〜20分位

JR及び京阪電鉄の東福寺駅が最寄駅となる。
JR京都駅から一駅 普通列車で一駅だ。
三条や四条 祇園に河原町方面から 京阪電鉄が便利
駅から歩いて15〜20分ほど 案内図も見られたが
ガイドブックに載っているような簡単な地図がほしいと思った。
詳しくは ページ下の「泉涌寺に訪れて」を参考にしてください。



東福寺駅までJR京都駅から奈良線で3分ほどで到着


路線バスを利用
市バスが便利

泉涌寺道というバス停留所があり、ここから歩いて10〜15分位か?
202 207 208系統のバスがあり JR京都駅や祇園 四条河原町
三条方面から出ていた。小回りが利くバス
鉄道よりも歩かない上に均一系統内なら運賃は220円
500円で売られている市バス専用1日カードを使えることから
バスの方が便利であろう。ただし、シーズン中は渋滞がひどく
大幅に遅れる可能性がある。
あと 202 207 208系統のバスは循環バスであり
東向きへ運行しているバス利用とのこと

  
市バスを利用                        泉涌寺道の停留所
(方向を間違えないように注意しよう!)         (先を左に曲がれば泉涌寺への道である。)


車(レンタカー)を利用
駐車場があった

確か境内に駐車場を確認 無料だったと思う。
ただ、できれば公共交通機関を利用してもらいたいとのこと


駐車場を確認した





泉涌寺情報
拝観時間 9:00〜16:30(冬期は16:00まで)
拝観料 500円 中学生以下300円(伽藍拝観)

御座所など拝観する場合は特別拝観として別に300円を払う
(小学生以下で同伴者がいる場合は無料)

個人的には追加料金を払っても特別拝観を観る価値はあると思った。

休日

宝物殿など一部休館日あり
皇族行事などで一般の人が入れないこともある。

滞在時間
30分〜1時間30分ほど

個人差があるのでなんともいえないが
伽藍と宝物館だけちょっと観るなら30分ほど
御座所を含めじっくりとまわるなら1時間30分でも足りないかもしれない。

その他
境内には自動販売機がある無人の休憩所があるが
食堂などはなかった。トイレはある。

東福寺にも近いので一緒にまわるのもいいと思った。

車や観光バスなら近くまで行くことができるが
路線バスや鉄道で訪れた場合 降りてから1kmちょっと歩くことになる。
タクシーで訪れる旅行者もよく見かけた。

内部の撮影は一切禁止とのこと


拝観料を払って中に入る。





泉涌寺(せんにゅうじ)に訪れて
東福寺駅から泉涌寺に訪れての感想をまとめてみました。

東福寺駅から泉涌寺へ向かう

奈良線東福寺駅に到着 JR京都駅からわずか3分たらずで到着するが
駅周辺の雰囲気はガラリとかわり 庶民的な街である。
周辺にコンビニがあるので飲み物など買うのにいい。
ここから九条通という大きな道にでて東涌寺道に入る。
ここから緩い坂を登る。
東涌寺道に入ったところで泉涌寺道740mの案内板があった。


東福寺駅の様子
(庶民的な雰囲気)



緩やかな坂を登って泉涌寺へ向かう


総門をくぐり森林の道に入る。

緩い坂を登ると総門をくぐり 住宅地から森林に囲まれた道になる。
道は舗装されているが両面の苔が雰囲気をかきたててくれた。
ちなみに 泉涌寺といっても広く山内には塔頭(子院)を持つ。

  
総門をくぐると空気がかわる


大門から入る。

泉涌寺に到着 仏殿に向かって左側から入ることもできるが
正面の大門から入ることをおすすめしたい。
拝観料(500円)を払って中に入る。


大門の様子


宝物館「心照殿」と楊貴妃観音堂

大門から入りまっすぐ歩くと前に大きな仏殿を観ることができるが
まずは 大門に入り左側に楊貴妃観音堂と宝物館「心照殿」を観たい。
まずは 心照殿 中に入ってすぐのところに泉涌寺の案内ビデオ(上映時間12分)があり
雰囲気を盛り上げてくれるのだ。
そして 次に展示室
大きな展示室ではないが 仏画など印象的
例えば
仏画の涅槃図
サーラ樹の下で目を閉じるお釈迦様もまわりの弟子の姿は印象的
他にも
江戸時代 江戸入城の朝鮮通信使の様子
朝鮮民族独特の服装をそれを見る 街の人々の様子が
当時を物語っているみたいで印象的であった。
その隣 楊貴妃観音堂にも参拝しよう!
大きなお堂ではないが 中に祀られている楊貴妃観音
仏像としての威厳を感じながらも女性らしい柔らかみを感じるのだ。

楊貴妃観音堂
楊貴妃観音堂
(すぐ右に心照殿が建つ)


仏殿 舎利殿

大門を背にするとドッシリと構えた大きなお堂が建つ
仏殿である。1668年徳川家綱による再建である。
中には阿弥陀 釈迦 弥勒の三尊仏が祀られているのだが、
期間によっては見られず 写真での拝観となった。
代わりに大涅槃図を観る。それもまた迫力あり
その裏には舎利殿があったが自分が訪れたときは中には入れなかった。
月輪大師像
仏殿に入ったら 是非とも観たいと思ったのが
泉涌寺 開山された月輪大師像 お堂の左奥に祀られている。
古い像でありながらも目がしっかり開き
何か語られているような雰囲気である。
まるで生きているかのように思えた。


手前が仏殿 奥が舎利殿


休憩所

仏殿 舎利殿の奥に休憩所があり
自動販売機があった。


御座所に入る前に休憩をした。


本坊 御座所に入る

その奥には本坊 そして皇族方の御休憩所として使われる御座所に入る。
特別拝観として300円払うが個人的にはそれなりの価値はあると思った。

ちなみに

御座所は明治17年に移築されたものという。
椅子の部屋など近代的な雰囲気を感じる部屋も多い。


御座所に入る


襖絵が魅力

御座所には6室ほどの部屋があり、いずれも特別広い部屋ではないが
それぞれ異なる襖絵が描かれ広い世界を造り上げているのだ。
見入ってしまった。御座所についていくつかを紹介すると

(列女伝)
最初に見た部屋であった中国の女性を現している
地味な感じであるが 松の木の庭とその廊下を歩く
女性の姿がなんともやわらかみを感じることができるのだ。
(御車寄せ)
玄関にあたる 白砂で質素ながらも格式の高さを感じる。


御車寄せ
(質素ながらも格式の高さを感じる)


(侍従の間)

優雅に鷹狩りを楽しむ姿である。
男性的な絵で鷹狩りを楽しめるような
男子の誕生の願いをこめられているという。


見ていると 襖の広さに対し 木や人の絵が小さめなためより優雅さを感じるのだ。


(勅使の間)
子供が小松を引いて遊ぶ姿 優雅である。
(玉座)
最も格式の高い部屋である。
部屋の広さは他とはあまり変わらないが
襖絵は金色で錦花鳥図という鳳凰と四季の花々が舞うように描かれている。
さらに 玉座が置かれている。書棚など格式の高さを感じることができるのだ。
(御座所庭園)
玉座から見て斜め左側の庭園 小さな庭園であるが
みごとである。手前の池の向こうに小高い丘
そこに立つ石塔は仏の世界を現しているのだろう。


御座所庭園
(小さいながらも美しい庭園である)


(皇族の間)

奈良八景の襖絵であった。
(門跡の間)
なんとも質素な襖絵だが真ん中にある
が曲がりくねった松の木が今も印象に残っているのだ。
(女官の間)
京都近郊の田園風景の襖絵である。
広々とした田園風景に囲まれた雰囲気 当時 外へ出ることがほとんどなかった
女官の心を癒すものであったという。

他に 歴代天皇の御念持仏が祀られている
海会堂がある。


泉涌寺を後にする。
外からの拝観になるが霊明殿を拝観
大門に戻り もと来た道を戻った。

















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(注意)
2012年3月に旅行 自分の経験に基づいて作りました。
状況が変化している場合や実際と異なる事も考えられるので参考程度に
自己責任のもとで調査をお願いします。