くらの旅行記より
旅先で忘れてはならないことがあった
そこに悲しい歴史があることを

パキスタンからインド国境越え

 かなり前、まだ、私が学生時代だったころの話ではあるが
バックパーカー(個人自由旅行)でパキスタンから、インドへの陸路にて国境越えをしたことがある。
国境まで思った以上に時間がかかってしまい、
着いた頃にはゲートが閉まっていた。
まわりには何もなく、日も暮れかかっている。泊まる所に困っていると、
国境の係員の人らしい人がきて、泊まる場所を案内してくれた。
公共の建物風でとてもきれいであった。中に20〜30位のベッドが並んでいる広い部屋に案内された。
ここで、一人で泊まることになったのだ。
さらに停電しており、係員の人はローソクをたててくれ、そのまま帰っていった。
建物の中には人の気配もない、真っ暗である。
外灯もないので、目の前も何もみえない。旅の疲れもありローソクを消してすぐ寝てしまった。

 夜中の2時頃だろうか、突然の金縛り身動きがとれなくなった。
それが、3回位続く、身動きがとれるようになり、
ベッドの横をみると、真っ暗で何も見えないはずなのに、白いものが浮いてるような感じがした。
ものすごい恐怖にとらわれた。
毛布の中にもぐりこむ、暑い!汗がガンガンかくのだ!
しばらくして突然 グーンという音と共に、周りが明るくなる。停電が解除されたのだ。
ファンがまわり、涼しい風がはいってくる、ベッドからでると、毛布は汗でグショグショになっていた。

 翌朝、国境越え、そこは異様であった。
軍服に自動小銃を構えた人達とバラ線をまかれた国境線、国境ゲートには、
両国の兵士が直立不動の形で立っている。そこを歩いてぬけた。

 夜中に起きたことは単なる旅の疲れによるものかもしれない。
しかし、これほど国境というものを強く意識したことはない。

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